息子の発見の日々
妻が面白いことを言っていた。
息子は毎日が発見の日々なんだろうなぁ、と。
やっと少し見える様になってきた目で
毎日見える色々な物は彼にとって初めての物が殆どで、
それが常に刺激になっているのであろう事は想像に難くない。
その具体的な反応は表情になって現れてくる様で、
そのクリクリとした目を大きく見開いて驚いていたり、
ニコニコと笑ってみせてくれたりする。
団扇の裏表の柄が違う事一つ取っても面白い様で、
両方を交互に見せていると興味深そうに眺め、やがて笑い出す。
笑いながらもずっと目線は団扇に有る。
大人になってしまえば何のことは無い事だが、
今の彼にとっては注目すべき興味の対象のようだ。
彼に取って最近で最大の発見は自分の右手のようだ。
今まで口寂しいと必ず左手を口に入れていたのだが、
この前右にも自分の手がついていることを発見。
最近では右手もよく口に収まっている。
と言ってもまだ自分の体を思い通りに動かすのも難しいらしく、
左右にかかわらず自分の手を顔に近づけていっても、
最終的に鼻に着地していることがよく有る。
さて、彼は明日、どんなものを発見するのだろうか。
特等席で見守ってみよう。